目次
目的
気胸、胸水貯留、膿胸、血胸に対しカテーテルを挿入しドレナージを行います。また術中操作にて開胸した場合も持続的吸引により排液を行います。
看護の実際
- 処置中はできるだけ咳嗽を行わないよう患者に説明します。咳嗽を行うことで穿刺部位がずれてしまう可能性があります。
- 穿刺部位を確認し、患者の体位を整えます。安楽な体位がとれるよう枕などを使用します。
- 必要時鎮静剤を使用するので医師に確認します。
- 吸引圧を医師に確認します。(成人:-10cmH2O・小児-5cmH2O)
- 胸部レントゲン撮影にてドレーン位置を確認します。
- 排液に伴う血圧の変動に注意します。急激に多量の排液を認めた場合は血圧低下を招く可能性があります。こうした場合には一時的にクランプを行い輸液を行うこともあります。急激な多量の排液が見られた場合は医師に報告し指示を仰ぎましょう。
- 呼吸様式の変化、SpO2の低下に注意します。
- 排液量、性状の観察を行います。
- 気胸の際は水封室の気泡の出現(エアーリーク)を確認します。
- ドレーン刺入部の観察を行います。浸出の有無、発赤の有無、腫脹の有無、疼痛の有無を確認します。また皮下気腫ができてしまった場合はマーキングを行い範囲の拡大の有無を観察していきます。
- エアーリークがある場合、回路の破損や挿入部位によるものか原因を検索します。
- 各勤務ごとに吸引圧の確認、排液バック内の確認を行うとよいでしょう。
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