少し前の看護系大学では、看護師国家試験受験資格と保健師国家試験受験資格のいずれもを取得できるようになっている教育課程でしたので、看護系大学を卒業した人の多くが看護師免許とともに、保健師免許を持っているという状態でしょう。
ですが、たとえ、保健師志望であったとしても、新卒で保健師採用枠はかなり狭き門で、いったん受験してみたものの、不合格になり、あきらめて臨床看護師をしている、という人も多くいらっしゃるのではないでしょうか。
そういう人が、たとえば、結婚して出産をすることを考えると、やっぱり夜勤のない保健師がいい、とか、安定した自治体や企業の保健師がいい、とかと考えて、転職を目指すこともあるかと思われます。そういった場合、案外、新卒で受けるよりも、広き門であることも多く、ある意味狙い目でもあります。
転職の場合には、なぜ、臨床看護師を辞めて、保健師を志望したのか、ということを尋ねられる、もしくは志望動機に記載する、ということがあります。その際、実際には、夜勤のない職場、とか、安定した公務員とか、安定した企業、とか、そういった本音の部分の理由は封印をしておくほうが望ましいでしょう。そのような安易な動機で、保健師になってもらっては困るわけです。
では、どのようなことを志望動機にすればよいのか、ですが、そこはある意味、うそも方便を使う、というのも一つの手です。たとえば、これまで臨床で看護をしてきて、その経験から、疾病に罹患するまえの、予防看護の重要性を痛感した、とか、災害現場から運ばれてくる人の看護をするときに、地域での活動の重要性を痛感した、とか、そういった臨床での経験を結び付けていくのもよいでしょう。そして、これからは予防看護に従事していきたいと考えている、とか、地域住民のための看護活動をしていきたい、とか、そういったことを動機とするとよいでしょう。
採用する側としては、臨床看護師の経験のある保健師は、何かがあった時の臨床判断ができること、動ける、ということなど、その臨床経験や社会人経験に対してもプラス評価をして採用をしたいと考えているわけですので、そのあたりにうまく食い込むと転職で採用されるチャンスが広がることでしょう。
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