【救急看護の基礎知識】DC(除細動)

【救急看護の基礎知識】DC(除細動)

目次

目的・適応

  • 頻拍性不整脈を洞調律に復帰させる目的で使用されます。
  • R波に同期させて行う場合と非同期の場合があります。AED(自動体外除細動)とマニュアル式除細動があります
  • R波に同期させて行う場合と非同期の場合
    非同期:心室細動、無脈性心室頻拍
    同期:心室頻拍、上室性頻拍、心房細動、心房粗動
  • 心停止(アレスト)や無脈性電気活動(PEA)に対しては効果が無く逆に蘇生率を下げてしまう事となります。

使用手順

AED

  1. 電源を入れる:使用前には熱傷の危険性があるので患者のアクセサリー類は外しニトロダムテープ等はすべてはがしておきます。
  2. 電極パットの装着:1枚を右胸の上側、もう1枚を左胸の下側に装着します。
  3. 心電図の解析:音声に従い解析中は患者に触れないようにします。
  4. 電気ショック:患者に意識がある場合は鎮静を行います。

マニュアル除細動器

  1. 電源を入れる
  2. モニター装着
  3. 心電図の判読
  4. 電気ショック:Af100~120J、単型性心室頻拍100J、心房粗動、発作性上室性頻拍50J
  • 初回のショックで効果がない場合はエネルギー量を増やしてショックを行います。単相性は最大360Jまでのショックを行います。
  • 電気ショックで心脈が戻らない場合は、心肺蘇生を継続しつつ静脈確保、気道確保、抗不整脈薬の準備なども行っておきます。適応があればPCPSも考慮します。

合併症

  • 熱傷
  • 感電事故
  • ペースメーカー・ICDの誤作動
  • 心筋障害
  • 不整脈
  • 塞栓症

 

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