目次
適応
- 長期呼吸管理が必要な場合に行います。(開心術後は気管切開創と正中創が近いので術後2週間を目安として試行します。)
- 経口または経鼻挿管が困難な呼吸不全も適応となります。
- 上気道狭窄(声帯麻痺、浮腫、異物)や閉塞に対し行います。
- 意識レベルの低下を認める場合に行います。
利点
- 挿管チューブより苦痛が軽減されます。
- 人工呼吸からの早期離脱ができます。
- 気道分泌の除去が容易となります。
- 口腔ケアが容易となります。
- 経口摂取が可能です。
- スピーチカニューレを使用することで会話も可能になります。
看護の実際
- 抗凝固療法を行っている患者は処置前に一時中止するか医師に確認しておきます。
- 再挿管のセット、酸素吸入の用意もしておきます。
- タオルなどを用いて頸部が伸展するように患者の体位を整えます。
- ベッドサイドモニターでのバイタルサインズの観察を行っていきます。
- 鎮静薬、筋弛緩薬の投与を行う際は呼吸状態の観察を十分に行い呼吸器の設定も医師に確認しておきます。
- 気管切開創の出血の有無、浸出の有無、疼痛の有無等を観察していきます。抗凝固療法中の患者や肝機能が低下している患者は出血のリスクが高いため注意していきます。
- カフ圧を20~30cmH2Oに設定します(カフ圧計を用います)。気管の血流圧は47cmH2Oであり、それ以上にすると粘膜は虚血状態になり壊死や出血を起こす可能性があります。
- 気管切開術後2週間目にチューブの交換を行います。その後1週間に1度チューブの交換を行っていきます。
- 現在ろう孔が形成されてからは感染の問題からも消毒は行わないのが主流となっています。
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